研究

Extinction dynamics of a random community model with asymmetric interactions

種の大量絶滅の要因には様々な説が提唱されています.その最も有名なものの一つは、中生代末の小惑星衝突によるとするものです.一方小惑星衝突に帰することが困難な大量絶滅の記録も知られており、議論が続いています.最近も化石の多様性変動に6200万年という明確な周期が見られることが発見され、過去に起こった大量絶滅との関係が議論されたりしています.

わたしたちは、レプリケーター方程式を用いて、地峡や海峡の形成など、大規模な環境変動によって引き起こされる生態系融合の影響を調べています.生態系融合により種間関係がそれまでと全く違ったものに変わると、ある程度時間が経過したのちに大絶滅が起こることがわかりました.扱うモデルは、1970年代に示された「複雑さと安定性の相反関係」を導いたランダムな種間関係をもつ生態学モデル(ランダム群集モデル)にも対応しています.

右図は、ランダム群集モデルにおける種数の時間変動が、ランダム相互作用行列の各要素が従う分布の分散にどのように依存するかを示したものです( は相互作用行列サンプルによる平均).分散が大きいほど絶滅する種数が多いことがわかります.相互作用が非対称ランダム行列の場合、平衡状態で共存する種数は、分散のみに依存し、初期の種数や絶滅のしきい値などには依らないので、が共に大きな群集では大絶滅が起こることがわかります(Tokita and Yasutomi, 1999).


参考






















© Copyright 2013 Kei Tokita, Powered by Pukiwiki.  Last-modified: Sat, 21 Feb 2015 00:29:31 JST (1731d)   リロード   新規 編集 凍結 差分 添付 複製 改名   トップ 一覧 検索 最終更新 バックアップ   ヘルプ   最終更新のRSS