ランダム反対称相互作用をもつ大自由度レプリケータ−方程式

茶碗谷毅(阪大院情報科学)、時田恵一郎(阪大サイバーメディアセンター、阪大院理、阪大院生命機能)

Journal of Physical Society of Japan (日本物理学会欧文誌), 71 (2002) 429-431.

時間変動しない反対称ランダム相互作用をもつ大自由度レプリケーター方程式の漸近的な自由度(種の多様性、多様度)の振る舞いを調べた。ランダム相互作用が対称もしくは非対称の場合には、初期の多様度は急速にオーダー1に落ちるが、ランダム反対称の場合には初期種数Nの半分が保たれることがわかった。また、対称および非対称ランダムの場合には一般に複数のアトラクターが存在するのに対して、反対称ランダム系の場合には唯一のアトラクティング集合が大域的に安定となるのが特徴である。本研究は生物多様性の維持機構に関して新しい示唆を与えるものであり、いわゆる「生態学のパラドックス」を解く鍵となるものと考えられる。


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